エスプレッソのカフェインが少ないのはなぜ?含有量と理由を徹底解説
こんにちは。「極・珈琲時間(Kiwami Coffee Time) – 憧れの銘柄と最高の一杯 -」、運営者の「コウノ」です。濃厚なコクと強い苦味が特徴のエスプレッソは、その味わいからカフェインも最強クラスだと思われがちですが、実はドリップコーヒーよりもカフェインが少ないという事実をご存じでしょうか。なぜそのような逆転現象が起きるのか、妊娠中の方やカフェイン摂取を控えたい方にとっては非常に気になるところですよね。この記事では、深煎りや浅煎りの違い、ロブスタ種などの豆の種類、そして抽出時間のメカニズムといった観点から、その理由を分かりやすく解説します。
- エスプレッソのカフェイン総量がドリップより少ない科学的理由
- 苦味の強さとカフェイン含有量が必ずしも比例しないワケ
- 妊娠中や授乳中の方が飲む際に知っておくべき適量と注意点
- 眠気覚ましとして活用する場合の効率的な飲み方と種類の選び方
エスプレッソのカフェインが少ないのはなぜ?理由を解説
「あんなに苦いのに、なぜカフェインが少ないの?」という疑問の答えは、実はとてもシンプルです。ここでは、抽出方法や豆の特性といった物理的な側面から、エスプレッソのカフェインが少なくなるメカニズムを紐解いていきましょう。
ドリップとカフェイン量を比較
私たちが普段何気なく口にしているコーヒーですが、カフェインの量を正しく理解するためには、まず「濃度(濃さ)」と「総量(実際に飲む量)」の違いを明確にする必要があります。この二つを混同してしまうことが、「エスプレッソ=カフェイン最強」という誤解を生む最大の原因だからです。
想像してみてください。デミタスカップに入った少量の濃厚なエスプレッソと、マグカップになみなみと注がれたドリップコーヒー。見た目のインパクトや、口に含んだ瞬間の「ガツン」とくる刺激は、間違いなくエスプレッソの方が上ですよね。しかし、私たちが体内に摂取するカフェインの量は、その液体に含まれる成分の合計値で決まります。

以下の表は、一般的な提供サイズにおけるカフェイン量の比較をまとめたものです。
| 比較項目 | エスプレッソ(シングル) | ドリップコーヒー(マグカップ) |
|---|---|---|
| 一般的な提供量 | 約25〜30ml | 約200〜240ml |
| カフェイン総量 | 40〜75mg | 95〜200mg |
| カフェイン濃度 | 非常に高い(約1.5〜2.5mg/ml) | 中程度(約0.5〜0.8mg/ml) |
| 使用する豆の量 | 約7〜10g | 約12〜18g |
この表から分かる通り、液体の濃度自体はエスプレッソの方が圧倒的に高いのですが、提供される量がドリップコーヒーの約8分の1程度しかありません。そのため、カップ1杯を飲み干した時に摂取するカフェインの総量で比較すると、エスプレッソはドリップコーヒーの半分、あるいはそれ以下に留まることが多いのです。
また、使用する豆の量にも注目してください。ドリップコーヒーをマグカップ1杯分(約200ml)淹れる場合、一般的には12gから18g程度の豆を使用します。対して、エスプレッソのシングルショット(約30ml)に使われる豆は7gから10g程度です。そもそも「原材料として使っている豆の量」が少ないのですから、そこから抽出されるカフェインの総量が少なくなるのは、物理的にも当然の結果と言えるでしょう。
ポイント:見た目に騙されないで!
「濃いからカフェインも多いはず」というのは、あくまで一口あたりの感覚の話。体全体に取り入れる量としては、たっぷり飲むドリップコーヒーの方が圧倒的に多くなります。
抽出時間が短いメカニズム
次に、抽出プロセスの違いに目を向けてみましょう。コーヒーの成分がお湯に溶け出す量は、「お湯と粉が接している時間(コンタクトタイム)」に大きく依存します。カフェインは水溶性の物質なので、水に触れている時間が長ければ長いほど、より多くの量が溶け出してきます。
ドリップコーヒーの場合
ハンドドリップやコーヒーメーカーでは、お湯が粉の層をゆっくりと通過していきます。抽出時間は一般的に2分から4分程度。この数分間という時間は、お湯が粉の中心部までしっかりと浸透し、奥深くに眠っているカフェインを引きずり出すのに十分な長さです。後半に抽出される液体にも、まだカフェインが含まれている状態が続きます。
エスプレッソの場合
一方、エスプレッソの抽出時間は極めて短く、わずか20秒から30秒程度で完了します。これはドリップの約10分の1の時間です。エスプレッソマシンは9気圧という高い圧力をかけて、粉の層にお湯を一気に通過させます。
ここで重要なのが「溶解の順番」です。コーヒーの成分は、酸味や香り成分などが最初に溶け出し、次に甘みやコク、そして後半に苦味や雑味成分が溶け出すという順序があります。カフェインは比較的溶けやすい成分ではありますが、粉の内部から表面へ移動し、さらにお湯へと拡散していくには物理的な時間が必要です。
エスプレッソのような「超・短時間抽出」では、表面近くのカフェインは素早く回収できますが、粉の中心部に残っているカフェインが溶け出す前に、抽出プロセス自体が終了してしまいます。もしエスプレッソでカフェインを限界まで絞り出そうとして抽出時間を長くすると、今度は「過抽出(オーバーエキストラクション)」となり、エグ味や渋みといったネガティブな味が支配的になってしまいます。

美味しいエスプレッソを作るためには、20〜30秒で抽出を止める必要があり、その結果として「カフェインがすべて溶け切る前に抽出が終わる」という現象が必然的に発生するのです。これが、エスプレッソのカフェイン量が抑えられる大きな理由の一つです。
深煎りと浅煎りのカフェイン
コーヒー豆の焙煎度合い(ロースト)とカフェインの関係については、古くから多くの議論や都市伝説が存在します。一般的にエスプレッソには「深煎り(ダークロースト)」の豆が使われることが多いですが、「深煎りの方が苦いからカフェインも多い」と考える人もいれば、逆に「焙煎でカフェインが飛ぶから少ない」と考える人もいます。正解はどちらなのでしょうか?
焙煎によるカフェインの消失説
まず科学的な事実として、カフェインは熱に比較的強い物質です。カフェインが昇華(気化)し始める温度は約178℃ですが、焙煎中の豆の温度は200℃を超えます。理論上は一部のカフェインが失われる可能性がありますが、近年の研究では、焙煎によるカフェインの減少量はごく微量であり、生理的な影響を与えるほどの差はないというのが定説です。つまり、「深煎りだからカフェインが飛んで無くなっている」という説は、間違いではありませんが、決定的な理由ではありません。
「体積」と「重量」のトリック
最も大きな影響を与えるのは、豆の物理的な変化です。コーヒー豆は深く焙煎すればするほど、内部の水分が蒸発し、組織が膨張して大きくなります。ポップコーンをイメージすると分かりやすいでしょう。深煎りの豆は大きく膨らんでいて、軽く、スカスカな状態です。逆に浅煎りの豆は、水分が残っていて小さく、硬く、重い状態です。
ここで「計量方法」の違いが重要になります。
- スプーン(体積)で計る場合:
もし計量スプーンですり切り1杯を計った場合、深煎り豆は膨らんでいるため、スプーンの中に収まる豆の「粒数」や「実質的な重さ」は少なくなります。隙間だらけの状態ですね。一方、浅煎り豆はぎっしりと詰まるため、重くなります。結果として、同じスプーン1杯なら、深煎りの方が投入される豆の量が減り、カフェインも少なくなります。 - スケール(重さ)で計る場合:
バリスタのように「18g」と重さで計る場合、深煎りだろうが浅煎りだろうが、投入される豆の質量は同じです。この場合、カフェイン量に大きな差は生まれません。むしろ、深煎りの方が水分が飛んでいる分、単位重量あたりの成分濃度が濃縮され、わずかにカフェインが多いというデータさえあります。
結論として
エスプレッソは通常、重さ(グラム)で厳密に管理して抽出するため、焙煎度によるカフェインの差はほとんど無視できるレベルです。「深煎りだから少ない」というのは、あくまで家庭でスプーン計量をした場合に起こりうる現象だと理解しておきましょう。
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苦いのに含有量が低い理由
多くの人が「苦味=カフェイン」と直感的に結びつけていますが、実はこれも大きな誤解です。コーヒーの苦味を構成する要素は非常に複雑で、カフェインはその中の一部を担っているに過ぎません。実際、コーヒーの苦味全体のうち、カフェインが寄与している割合は10〜30%程度だと言われています。
では、あの強烈なエスプレッソの苦味はどこから来ているのでしょうか?
焙煎が生み出す苦味成分
エスプレッソに使用される深煎り豆の苦味の主役は、焙煎プロセスによって生成される化合物です。
- クロロゲン酸ラクトン類:
中煎り程度で生成される、マイルドな苦味成分。 - ビニルカテコールオリゴマー(フェニルインダン類):
深煎りまで進むと生成される、鋭く持続性のある強い苦味成分。エスプレッソの「ガツン」とくる苦味の正体は主にこれです。 - メイラード反応生成物(メラノイジン):
豆が褐色に色づく過程で生まれる成分で、コクや香ばしい苦味を作ります。
つまり、私たちがエスプレッソを飲んで「苦い!効きそう!」と感じるのは、カフェインの味というよりも、豆が焦げる寸前まで焙煎されたことによる「焦げ由来の苦味」や「化学変化したポリフェノール類の苦味」を感じているのです。

このメカニズムを理解すれば、「デカフェ(カフェインレス)のエスプレッソ」が存在し、しかもそれがちゃんと苦くてコーヒーの味がすることにも納得がいきますよね。カフェインを取り除いても、焙煎による苦味成分は残っているため、エスプレッソらしい味わいは保たれるのです。「苦いからといって、カフェインが多いわけではない」。この事実を知っておくだけで、コーヒー選びの視野がぐっと広がります。
ロブスタ種の豆は含有量が多い
ここまで「エスプレッソはカフェインが少ない」と解説してきましたが、ここで一つだけ、その前提を覆す可能性のある重要な例外についてお話ししなければなりません。それは「豆の品種(Species)」の問題です。
コーヒー豆には大きく分けて「アラビカ種」と「ロブスタ種(カネフォラ種)」の2種類が存在します。
アラビカ種(Coffea Arabica)
現在、世界のコーヒー生産の約6〜7割を占める品種です。風味豊かで酸味があり、高品質な「スペシャルティコーヒー」や、一般的なレギュラーコーヒーのほとんどはこのアラビカ種です。カフェイン含有率は約1.1%〜1.7%程度とされています。
ロブスタ種(Coffea Canephora)
主に缶コーヒーやインスタントコーヒー、そして一部のブレンド用に使われる品種です。病害虫に強く、低地でも育つたくましい品種ですが、その強さの秘密こそが「カフェイン」です。カフェインは天然の殺虫成分として機能するため、ロブスタ種は身を守るためにアラビカ種の約2倍、あるいはそれ以上のカフェイン(約2.0%〜4.5%)を含んでいます。

ここで注意が必要なのが、「伝統的なイタリアン・エスプレッソ」です。イタリアの、特に南部のバールなどでは、エスプレッソに「パンチのある苦味」や「消えない分厚いクレマ(泡)」、そして「濃厚なボディ感」を与えるために、意図的にロブスタ種をブレンドすることがあります。
もしあなたが飲んでいるエスプレッソが、ロブスタ種を多く含むブレンド豆(例えばロブスタ50%配合など)で作られていた場合、話は変わってきます。豆自体のカフェイン含有量が倍近くあるため、たとえ抽出量が30mlと少なくても、最終的なカフェイン総量はアラビカ種100%のドリップコーヒーに匹敵するか、それを上回る可能性があるのです。
カフェインを避けたいなら「アラビカ100%」を
日本の多くのスペシャルティコーヒーショップでは「アラビカ種100%」が主流ですが、安価なチェーン店やイタリアンバール、あるいは「カフェイン最強」を謳うような商品はロブスタ種を使っている可能性があります。心配な場合は、お店の人に「アラビカ種100%ですか?」と確認するか、メニューの表記をチェックすることをお勧めします。
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エスプレッソのカフェインが少ないのはなぜ?誤解と真実
仕組みが分かったところで、ここからはより実践的な内容に入っていきましょう。「妊娠中だけど飲んでいいの?」「眠気覚ましにはどっちがいいの?」といった、生活に密着した疑問や不安に、具体的な数値や目安を交えてお答えします。
妊娠中に飲む際のリスク
妊娠中や授乳中の女性にとって、カフェイン摂取は非常にデリケートな問題です。胎児や乳児はカフェインを代謝する機能が未熟なため、母体が摂取したカフェインが影響を与える可能性があるからです。しかし、コーヒー好きにとって「完全に断つ」というのは大きなストレスになりますよね。
では、エスプレッソなら飲んでも大丈夫なのでしょうか? 判断の基準となるのは、公的機関が定めている「摂取許容量」です。
世界保健機関(WHO)や英国食品基準庁(FSA)、カナダ保健省などの主要な機関は、妊婦のカフェイン摂取について、胎児へのリスクを低減するために以下のような目安を設けています。
- 世界保健機関(WHO):1日あたり300mg以下
- 英国食品基準庁(FSA):1日あたり200mg以下
- カナダ保健省:1日あたり300mg以下
(出典:食品安全委員会『食品中のカフェイン』ファクトシート)

この基準を、先ほどのエスプレッソのデータに当てはめてみましょう。一般的なシングルショットのエスプレッソ(約30ml)に含まれるカフェイン量は、およそ40mg〜75mgです。
最も厳しい「1日200mg以下」という基準で考えても、単純計算でエスプレッソなら1日に2杯〜3杯程度は飲んでも許容範囲内に収まることになります。ドリップコーヒー(マグカップ1杯で約150mg前後になることもある)を飲むよりも、量の少ないエスプレッソの方が、カフェインの「総量管理」はしやすいと言えるでしょう。
ただし、これはあくまで数値上の計算です。妊娠中は代謝機能が変化しており、カフェインが体内に留まる時間が長くなる傾向があります。また、エスプレッソをそのまま飲む人は少なく、ミルクで割ってラテにする方が多いでしょう。ミルクの脂肪分やカロリーも考慮する必要があります。
私の考えとしては
「エスプレッソなら少ないから大丈夫!」とガブガブ飲むのではなく、「今日はどうしてもコーヒーが飲みたい」という時のとっておきの選択肢として、シングルショットを1杯だけ楽しむ。そして、もし可能なら「デカフェ(カフェインレス)」を選ぶ。これが最も精神衛生上も良く、リスクを抑えられる付き合い方かなと思います。
眠気覚ましには効果的か
勉強や仕事中、眠気を覚ますためにコーヒーを飲む人は多いですよね。「カフェインが少ないなら、エスプレッソは眠気覚ましにならないのでは?」という疑問を持つ方もいるでしょう。
結論から言うと、「瞬発力のエスプレッソ、持続力のドリップ」と使い分けるのが正解です。

エスプレッソの「キック」
エスプレッソはその濃さが最大の特徴です。液体量が少ないため、イタリア人のように砂糖を入れてクイっと数口で飲み干すスタイルが一般的です。このように高濃度のカフェインを一気に摂取すると、胃から小腸への移行がスムーズに行われ、血中濃度が急激に上昇する可能性があります。これをコーヒー用語で「キック(Kick)」と呼ぶことがありますが、飲んですぐに「目が覚めた!」という感覚を得やすいのはエスプレッソの方です。
ドリップコーヒーの「持続性」
一方、ドリップコーヒーは時間をかけてゆっくり飲むことが多いですよね。また、先述の通り1杯あたりのカフェイン総量はドリップの方が多いです。カフェインの効果(アデノシン受容体のブロック)を数時間にわたって持続させたい、長い会議や作業を乗り切りたいという場合は、総量の多いドリップコーヒーをチビチビと飲み続ける方が、血中のカフェイン濃度を一定に保てるため効率的です。
また、最近ではエナジードリンクも人気ですが、これらはカフェインに加えて大量の糖分が含まれていることが多いです。エスプレッソは砂糖を入れなければカロリーはほぼゼロ。純粋にカフェインの覚醒作用だけを、短時間でクイックに得たいなら、エスプレッソは非常に優秀な「ブースター」と言えるでしょう。
ダブルショットのカフェイン量
ここで一つ、現代のカフェ事情における「最大の落とし穴」について警告しておかなければなりません。それが「ダブルショット(Doppio)」の存在です。
スターバックスやタリーズといった大手カフェチェーン、あるいはサードウェーブ系のオシャレなカフェで提供される「カフェラテ」「カプチーノ」「アメリカーノ」。これらのドリンク、特にサイズが「トール(Tall)」や「グランデ(Grande)」などの大きめサイズになると、ベースに入っているエスプレッソが自動的に「ダブルショット(2杯分)」になっていることが非常に多いのです。
ダブルショットになると、使用する豆の量は14g〜20g、抽出量は40ml〜60mlになります。当然、カフェイン量も倍増し、約80mg〜150mg程度になります。これはもう、ドリップコーヒー1杯分と何ら変わらない、あるいは豆の種類によってはそれ以上のカフェイン量です。
注文時の注意点
「エスプレッソはカフェインが少ないって記事で読んだから、ラテなら何杯飲んでも平気!」と思ってグランデサイズのラテを飲むと、予想外のカフェインを摂取することになります。カフェインを控えたい場合は、必ず注文時に「ショット少なめで(シングルで)」とカスタマイズするか、スモールサイズを選ぶようにしましょう。
インスタントとの違いを調査
最後に、家庭で最も身近な「インスタントコーヒー」との比較をしておきましょう。「インスタントは加工されているからカフェインが少ないのでは?」と思っている方もいるかもしれません。
一般的なインスタントコーヒーは、抽出したコーヒー液を乾燥(フリーズドライやスプレードライ)させて粉末にしたものです。つまり、基本的には「ドリップコーヒーを乾燥させたもの」と考えることができます。
標準的な使用量(ティースプーン1杯・約2g)でお湯(140ml)に溶かした場合、カフェイン量は約60mg〜80mg程度とされています。これはエスプレッソのシングルショット(40〜75mg)とほぼ同等か、やや多いレベルです。
しかし、インスタントコーヒーの怖いところは「濃さを自分で変えられる」点です。「眠いから濃いめに作ろう」とスプーン山盛り2杯を入れてしまえば、カフェイン量は簡単に120mgを超えてしまいます。エスプレッソはマシンの設定で粉の量が決まっていますが、インスタントはユーザーのさじ加減一つでカフェイン量が激増するため、無意識の過剰摂取には注意が必要です。
また、安価なインスタントコーヒーには、先ほど紹介した「ロブスタ種」がブレンドされていることが多々あります。その場合、少量でも強力なカフェイン量になっている可能性がありますので、パッケージの原材料表記などを確認してみると面白い発見があるかもしれません。
結論:エスプレッソのカフェインが少ないのはなぜか
長くなりましたが、今回のテーマ「エスプレッソ カフェイン 少ない なぜ」についての答えをまとめましょう。その理由は、単一の要因ではなく、以下の3つの要素が絡み合った結果でした。
- 物理的な「量」の制約:
どれだけ濃くても、1杯が30mlしかありません。物理的な液体量が少ないため、絶対的なカフェイン総量が制限されます。これが最大の理由です。 - 抽出プロセスの「時間」:
20〜30秒という一瞬の抽出では、豆の中心部にあるカフェインまで溶かし出す時間が足りません。美味しさを追求した結果、カフェイン抽出は抑制されているのです。 - 味覚と成分の「乖離」:
「苦い=カフェイン」ではありません。エスプレッソの苦味は焙煎による「焦げ」の味。味覚のインパクトが強すぎて、私たちは「カフェインも最強のはずだ」と脳内で錯覚しているのです。
「エスプレッソは強すぎて体に悪そう」と敬遠していた方も、この仕組みを知れば、意外とヘルシーで付き合いやすい飲み物だと感じていただけたのではないでしょうか。
もちろん、飲み過ぎは禁物ですが、カフェイン摂取を適度にコントロールしながら、あの芳醇な香りと深いコクを楽しめるのがエスプレッソの魅力です。これからは、カフェでメニューを見る目が少し変わるかもしれませんね。自分の体調や気分に合わせて、賢く最高の一杯を選んでみてください。



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